果てなき巻き心地の追求へ。スピニングリールの回転性能について考えてみた。

こんにちは。

にしっぴ〜です。

本日はリール性能評価の一つである回転性能についてのお話です。

各メーカーとも巻き心地の質感については、それぞれ考えや違いがあると思います。

業界では、シルキーだとか滑らかだとか、ヌメヌメやサラサラなど多くの言葉が使われ、その性能を表現されていますね。

僕の主観では、ダイワは内部部品の存在を感じさせないような非常に軽い巻き心地。悪く言えばスカスカな感じ?

シマノはギア同士の噛み合い感を感じながらも滑らかな巻き心地。悪く言えばやや重さを感じる。(当然種類によって変わってくるかと思います。)

人それぞれ好みがあると思いますので、一概に良し悪しの判断はできません。

この巻き心地の違いについては、リール内部の多くの部品が機能することで得られるものです。

果たしてリールの回転性能は内部のどのような部品や構造から作り出されているものなのか?

私的な考察をまとめましたので、一読ください。

なお、ここに書くことはあくまでも僕の主観です。
間違った部分もあるかもしれませんが、そこはご了承ください。

ギア同士の噛み合いについて。


出典:DAIWA : キャタリナ – Web site

当然ですが、リールの回転性能を評価する上でギアを外すことはできません。

ハンドルを回すということは、その先のドライブギアを回すわけで、次にピニオンギアへ伝わり、そしてローターを回すわけです。(他ギアへも伝えています。)

動力を伝えるためにはギア同士の噛み合いが必要です。
回転性能を向上させるためにギア歯の表面加工など、ハイレベルな技術をミクロ単位で施し精度を上げています。

またギアの耐久性を上げるために、より高強度素材の使用や、より優れた加工技術を使い、他社との差別化を図っています。

しかし、いくら優れたギアを使用しても、磨耗によるガタつき金属粉の発生による回転性能の低下は否めません。また、ミクロ単位といえどギアの噛み合いについてはシムなどを追加し精度を出しているのも事実なんですね。

ベアリングの使用による回転性能の向上。

回転性能を向上させる上で、ベアリングの存在は大変重要です。

ダイワではマグシールドベアリングという名で、防水防塵など耐久性に優れたベアリングを全面的にアピールしてたりしますね。

ドライブギア、ピニオンギアには、マストでベアリングが使用されており、滑らかな巻き心地に貢献しています。また高級リールに至っては、ほぼ全ての軸受け部にベアリングが使用されています。

しかし、中級以下リールではベアリングの代わりに樹脂ブッシュが使用され差別化を図っており、ベアリングの使用個数がそのままリール評価に繋がっている感が否めません。

実際店頭で比較してみると分かりますが、中級以下のリールでも、高級リールと遜色ない巻き心地を有しているのがわかるかと思います。

実のところ樹脂ブッシュは、あなたが想像するよりも遥かに、長耐久で磨耗しずらい部品になっているんですよ。

メインシャフトの上下運動。

次に上げるのはメインシャフトについて。

スプールの上下運動は、このメインシャフトが上下に動くことで得られるものです。

ダイワとシマノでは、このメインシャフトを上下運動にかえる機構が違っています。

ここでは詳細説明を省きますが、ウォームシャフトと言われる部品をギアで回すことで、メインシャフトを上下運動へと変えています。


出典:スピニングリールテクノロジー|シマノテクノロジー|製品情報|シマノ -SHIMANO-

このウォームシャフトの構造のところで、ダイワはシマノと比べると非常にシンプルな構造になっています。

僕の勝手な主観ですが、回転性能は構造が複雑になればなるほど同じ性能を出すことが難しくなります。ダイワの巻き心地が軽いのはこのシンプルな構造によるところも大きいのではないかと思います。

スプール、ローターの軽量化。

出典:DAIWA : エアローター – Web site

各社ともスプールやローターの軽量化が進んでいます。

メインシャフトによるスプールの上下運動やピニオンギアによるローターの回転は、全てドライブギアから伝達されてくるものです。

当然スプールやローターが軽くなれば、その分負荷が低減されますので回転性能の向上につながります。

スプールやローターの耐久性を上げつつ、軽量化を図ることは大変重要なことなんですね。

当然この軽量化は、リールそのものの自重を軽くするためということもあります。

実は一番重要かもしれないケミカル類

これまで部品や構造などについてお話してきましたが、回転性能を向上させるものとしてオイルやグリスなどのケミカル類は外せません。

純正品に限らず、多くのメーカーから様々な種類の油脂が出ています。

オイル注油による回転部への潤滑や、ギア部へのグリスアップによる噛み合い調整や表面保護、磨耗抑制など重要な役割を担っているのが、このケミカル類です。

はっきり言って、これ無くしてあの巻き心地は得られません。
ある意味一番重要なものと言えるのではないでしょうか?

純正のオイルやグリスは、多くのテストを行い最適なものに仕上げていますので、メーカーは必ずそれを使用するよう謳っています。

より優れた他社製のケミカル類もありますが、セルフメンテナンスできない方は闇雲に使用するのは避けましょう。何か不具合の際は、保証が効かなくなりますよ。

以上、本日はリール回転性能についてお話させていただきました。

一部の性能を突き詰めれば、他の部分の性能低下に繋がります。

全てはバランスで成り立っているということでしょうか?

回転性能を追求することは、私たちアングラーにとっても大変喜ばしいことですが、
それは永久的に続くものでないことは事実です。

初期状態でリールを判断すると、えらい目に合いますよ。

僕はそれよりも耐久性のほうを取りますけどね。

それでは、また。